2023年4月開講!本講座のご案内

お知らせ

開講期間

前期 2023年4月~2023年9月
後期 2023年10月~2024年3月
毎週火曜日 19時半配信(途中参加可能・見逃し配信あり)

参加費・申込み

年額12000円(機材の費用やインターネット接続料などは受講者の負担となります)
受講にはお申し込みが必要です。下記のページから行ってください。

講座内容(前期)

七高僧の歴史とその教え(前期)

親鸞聖人は『正信念仏偈』の中に、真実の仏教を明らかにした七人の高僧の名とその教えを上げています。これは南無阿弥陀仏のすくいが決して法然や親鸞の独創ではなく、釈尊の覚りから湧き出た究極の仏道の姿であり、それが間違いなく私自身の救いであることを、大乗仏教の長い歴史から明らかにされたかったのでしょう。無数の人々によって紡がれ深められ、今まさに私達のところに届いている浄土の教え。この歩みを源流から振り返り、共に学んでみませんか。(通年の講義の前期です)

(1)4/4 龍樹Ⅰ 一切に実体は存在しない、この私も。
(2)5/2 龍樹Ⅱ 終わりなき菩薩道と易行の道。
(3)6/20 世親Ⅰ この世界はすべて我が心の投影である。
(4)7/4 世親Ⅱ 私はあらゆる衆生と共に浄土往生を願う。
(5)8/1 曇鸞Ⅰ そして彼は不老長寿の経典を焼き捨てた。
(6)9/5 曇鸞Ⅱ 他力とはなにか。そして「名」による救いとは。

講師 瓜生 崇(真宗大谷派玄照寺住職)
東京都生まれ。電気通信大学中退。浄土真宗親鸞会講師、システムエンジニアを経て、2011年から真宗大谷派玄照寺(滋賀県東近江市)住職。「浄土真宗の法話案内」運営。響流書房代表。
主な著書『なぜ人はカルトに惹かれるのかー脱会支援の現場からー』(法蔵館)など。

『歎異抄』「師訓篇」を読む

『歎異抄』はこれまで数多の解説書が出され、様々な切り口で論じられてきました。特に前半部分である「師訓篇」(第一章~第九章)は、親鸞の言葉で構成されていることから、真宗学を学ぶ上で注目が集まってきました。
本講座では、『歎異抄』の詳細な分析をすることはできませんが、そこに示される親鸞聖人の物語った言葉が、なぜ編纂者(唯円)によって聞き取られ、書き記されたのかという点に留意しながら、読み進めたいと思います。ぜひ唯円と同じように親鸞聖人の言葉に耳を傾けていきましょう。

(1)4/11 『歎異抄』への序論――『歎異抄』「師訓篇」を読むとは――
(2)5/16 第一章・第二章を読む
(3)6/13 第三章を読む
(4)7/11 第四章・第五章を読む
(5)8/8  第六章・第七章・第八章を読む
(6)9/12 第九章を読む

講師 難波 教行(真宗大谷派教学研究所研究員)
大阪府生まれ。大谷大学文学部真宗学科卒業。同大学院文学研究科(真宗学専攻)博士後期課程満期退学。同大助教を経て、現在、真宗大谷派教学研究所研究員。博士(文学)。真宗大谷派淨圓寺(大阪府箕面市)衆徒。著書に『たとえば、人は空を飛びたいと思う―難病ジストニア、奇跡の回復―』(講談社)。主な論文に「真影の図画と『教行信証』」、「「共に」を考える―相模原障害者施設殺傷事件を通して」等。

はじめての『無量寿経』講座

仏教には八万四千の教えがあるといわれるなか、浄土宗の開祖である法然上人は『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』を浄土三部経と名づけ「ただ念仏して弥陀にたすけられまいらすべし」との教えを説きました。親鸞聖人はその教えをどのように聞き、どのように受け止めていったのか。 『無量寿経』を通して、皆さまとその一端を学んでいきたいと思います。

(1)4/18 『無量寿経』の全体像
(2)5/9  法蔵菩薩の発願
(3)6/6  阿弥陀仏の四十八願
(4)7/18  親鸞聖人における本願の受け止め ①「第十七願/第十八願」
(5)8/15  親鸞聖人における本願の受け止め ②「第十一願/第二十二願」
(6)9/19  親鸞聖人における本願の受け止め ③「第十九願/第二十願」

講師 杉浦 道雄(真宗大谷派称名寺 住職)
愛知県生まれ。同朋大学文学部真宗学科卒業。同大学院文学研究科博士後期課程満期退学。 博士(文学)。擬講。 現在、同朋大学非常勤講師、名古屋真宗学院講師、真宗大谷派称名寺(名古屋市中村区)住職。

ともに安心して活き活きと生きる生き方を仏教に学ぶ

仏教はどういう教えなのか。何のために仏教が生まれ、仏教は私たちにどういう生き方を教えてくれるのか。ブッダ(目覚めた)とはいかなる状態であるのか。それらを学ぶことを通して、現在の自分の生きている相を知り、その気づきから考えること問うことが始まることを願いながら、中国へ伝わる前の仏教について、真城という一人の人間が受け止めていることをお話ししたいと考えています。 

(1) 4/25 仏教とは 仏教が教えてくれる人間のありさま
(2) 5/23 釈尊の歩み-何から解放されたのか-
(3) 6/27 覚りとは-我々はどうなりたいのか-
(4) 7/25 ブッダの教え-見方・考え方-
(5) 8/22 ブッダの教え-具体的な実践-
(6) 9/26 仏滅後の部派分裂と大乗仏教(「ともに」がテーマの仏教)

講師 真城 義麿(真宗大谷派善照寺住職、真宗大谷学園専務理事)
1953年、愛媛県生まれ。大谷大学大学院文学研究科修士課程修了(仏教学専攻)。東本願寺の関係学校である大谷中学・高等学校(京都)教諭を経て、1997年から2011年3月まで同校校長を務める。現在、愛媛県・真宗大谷派善照寺住職、真宗大谷学園専務理事、日本私学教育研究所客員研究員。主な著書に『危機にある子供たち』『真の人間教育を求めて』(法藏館発行)など多数

特別講義 5/30 青木玲(九州大谷短期大学准教授)三帰依文・恩徳讃のこころ

特別講義 8/29 新野和暢「大谷派の戦争協力」

講座内容(後期)

『観無量寿経』の教えに学ぶ

浄土三部経の一つである『観無量寿経』について、その全体にわたるお話をさせていただきます。本願念仏という真宗の基本の道理を説く『大無量寿経』の教えが、具体的な苦悩の凡夫の上にどのように説かれ、歩みがなされるのか、その実践面が説かれるのが『観無量寿経』と言えるでしょう。短い経典ですが、深い教えが満ちており、最後の一行まで私たちを引きつけます。この経典を正しく受けとめた善導大師、そして親鸞聖人の教えなどを通して尋ねてまいりたいと思います。

(1)10/3『観無量寿経』全体にわたって―全体の構成と概要、教えの中心点、特徴などを概観します。
(2)11/7  序分について・・・三序六縁―場所は王宮。教えを説く仏陀釈尊と、これを聞いて歩む苦悩の凡夫韋提希が登場し、歩みの出発がなされます。
(3)12/5 正宗分定善観・・・初観~第七観―本論の始まりです。浄土の教えが説かれ、歩む韋提希は自覚を深め、その眼前に阿弥陀が現れます。
(4) 1/9 正宗分定善観・・・第七観~第十三観―阿弥陀に出遇った韋提希は、未来の衆生の救いを願い、釈尊はさらに教えを説かれます。
(5) 2/6  正宗分散善観・・・三心の教え 上品~下品―自己の不実さに目覚めるところに阿弥陀の真実に出遇います。その目覚めをなさしめる教えは何なのか。
(6) 3/5  最後に・・・得益分、流通分、耆闍会、まとめ―最後の部分です。この経のテーマと中心、そして未来に向けての願いが説かれます。

講師 岡本 英夫(真宗大谷派徳泉寺住職)
1947年福岡県に生まれる。福岡教育大学在学中に、恩師細川巌先生に出遇い、仏教を聞き始める。大谷大学大学院修士課程(仏教学専攻)修了。作陽音楽大学・短期大学勤務(一般教養「宗教」担当)を経て、1994年真宗大谷派徳泉寺(島根県浜田市)に入寺。同朋会館教導。1996年住職就任、現在に至る。著書に、『真実を盗む者』(名古屋別院)、『真実に出遇う』(ウイズ)、『うりずんに芽吹くいのち』(ウイズ)など。

『教行信証』の水脈

経典のはじめに「如是我聞」とあるように、仏教とは単に説かれた教えではなく、それを確かに聞き受けた人間により、伝えられてきました。
『教行信証』(正式名『顕浄土真実教行証文類』)は、まさに親鸞聖人が、身をもって聞き受けられた「浄土の要」を、ひろい集められた書です。
この講座では、『教行信証』各巻からいくつかの言葉をぬき出し、その奥底に流れる水脈を掘り起こすことができれば、と思っています。

(1)10/10 「教巻」
(2)11/14 「行巻」
(3)12/12「信巻」
(4) 1/16「証巻」
(5) 2/13「証巻」「真仏土巻」
(6) 3/12「化身土巻」
(7)3/28 特別補講「真仏土巻」

講師 名和 達宣(真宗大谷派教学研究所所員) 
兵庫県生まれ。大阪大学文学部(倫理学専修)卒業、大谷大学大学院文学研究科(真宗学専攻)修士課程修了。親鸞仏教センター研究員等を経て、現職。真宗大谷派明泉寺(兵庫県姫路市)住職。京都光華女子大学非常勤講師。主な著書に『近代の仏教思想と日本主義』(共編著)、論文に「『教行信証』解釈の〈方法〉をめぐって」など。

中国仏教概論

中国は歴史の大半の期間、世界で最も先進的な地域でした。日本も長い期間にわたって中国からさまざまなものを取り入れてきました。その代表的なものが仏教です。中国仏教を学ぶことは、日本文化を理解するための基礎になります。また、仏教は、中国とは全く違う文化圏であるインドで生まれた文化です。それを中国の人々がどのように受け入れて自らのものにしたかを学ぶことは、現在求められている異文化理解のヒントになるかも知れません。

(1)10/17 中国仏教の基本的性格―仏教伝来説話
(2)11/21 中国仏教の基礎固め―仏図澄・釈道安・慧遠
(3)12/19 鳩摩羅什の訳経
(4) 1/23 「宗(しゅう)」の成立―天台
(5) 2/20 独自思想の展開―諸宗の成立
(6) 3/19 日本文化の母体としての中国仏教

講師 釆睪 晃(大谷大学教授)
大阪府生まれ。明治大学文学部文学科卒業。大谷大学文学部仏教学科卒業。博士(大谷大学)。真宗大谷派擬講。真宗大谷派長光寺(滋賀県高島市)住職。

七高僧の歴史とその教え(後期)

親鸞聖人は『正信念仏偈』の中に、真実の仏教を明らかにした七人の高僧の名とその教えを上げています。これは南無阿弥陀仏のすくいが決して法然や親鸞の独創ではなく、釈尊の覚りから湧き出た究極の仏道の姿であり、それが間違いなく私自身の救いであることを、大乗仏教の長い歴史から明らかにされたかったのでしょう。無数の人々によって紡がれ深められ、今まさに私達のところに届いている浄土の教え。この歩みを源流から振り返り、共に学んでみませんか。(通年の講義の後期です)

(1)10/24 道綽 戦乱の世紀を生きた求道者
(2)11/28 善導Ⅰ 韋提希という凡夫の救い
(3)12/26 善導Ⅱ 救済の根拠は仏願にあった
(4) 1/30 源信 真と仮、二つの浄土
(5) 2/27 法然Ⅰ 敵討ちなど考えるな、出家せよ
(6) 3/26 法然Ⅱ 私のために選ばれた願い

講師 瓜生 崇(真宗大谷派玄照寺住職)
東京都生まれ。電気通信大学中退。浄土真宗親鸞会講師、システムエンジニアを経て、2011年から真宗大谷派玄照寺(滋賀県東近江市)住職。「浄土真宗の法話案内」運営。響流書房代表。
主な著書『なぜ人はカルトに惹かれるのかー脱会支援の現場からー』(法蔵館)など。

特別講義 10/31 竹橋 太(真宗大谷派儀式指導研究所研究員)真宗の儀式論

わかりやすい浄土真宗のお話だよ!みんな聞きに来てにゃ!

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